あれは、立春を過ぎたというのに、
まだまだ寒い冷え込んだ朝、ふと外を見ると
ふわふわと白いものが降ってきた。

こころは雪が積もった場所へ行ったことはあるけれど、
実際に雪が降るのを見るのは初めてだった。

「雪ってなんで降るの?」というこころの問いに、
一瞬真面目に答えようとしたけれど・・・・

「なんで降るんだろうね~?」と言ってしまった。
そこで、窓を開け、しんしんと降り積もる雪を
下から撮ってみた。
_DSC5380

こんなに沢山降ってくる雪だけれど、
どれ一つ同じ形は無いし、こころの問いの奥深さを
撮影をしながら感じたものだった。

人間社会が作り出した、この電線で
空の景色を一転させたのは、いつ頃からだろうか?
社会インフラと分かっていながら、欧米の景色のような
電線の無い社会は構築できなかったのだろうかなど、
少しばかりこの日本の空の景色を残念に思った。
_DSC5349

しばらく撮影した後、部屋へ戻り、
冷え切ったからだを暖めた。
先ほど見ていた人工的な機械的景色とは裏腹に、
はじめて見る、雪の降る日の説明に、
こころの夢をつぶさない答えを思い巡らせた。
そして、ゆっくりと説明した。

先ほどの外の空気とは一転、
室内は何という心地よさだろう。
窓の外と中のこのギャップに幸せを感じると共に
こころの膝の上で、さらに説明を続けながら
なんとも言えない心地よい眠気に襲われた。



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