西暦2139年
人類は、自分で自分の寿命を
決めることが出来るようになり、
技術の進歩と共に世界平均寿命は214歳を
手に入れることが出来るようになった。
そして、高度にAI化した、高性能ドールにより、
外見上の人との区別は殆どつかなくなっていた。

あ、○x△□~ 
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ドールの相互理解の為の、音声発声回路は、
オーナーの好みによってオプション選択とされたが、
標準装備のダークマタートランスミッターを使い、
その声はオーナーだけに届くことが可能と成っていた。

それでも、もとより生命として生まれた人間とドールでは
生い立ちが異なるため、互いに相入れない部分も残った。

高度にAI化された、論理回路は、
複雑な過去の経験値や判断回路により、
わずかではあるが、感情を持つことが可能となった。
そして、確実にこの風景が美しいと感じている。
そして、そのナノレベル記憶領域だけは、
低消費専用電池のリン酸型ウラニウム電池で
27,000年はバックアップされる予想だ。
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西暦2139年、世界人口は180億人を超え、
人的資源は豊富、その為、雑務や家事といえば、
メイドさんにお願いするほうが安価だった。
対して、高価なドールは、なかなか一般には普及せず、
一般的に奇異に映る事は相変わらずであった。
その普及対策においては、減税対策はもちろん、
世界会議にて、斬新な枠組みが創設される事となった。
さて、その法律とは・・・

世界法律第4条

「人間とドールは結婚は出来ない」
ただし、現実的には世界中で、このシステムにより
多くの人々が救われるのているのは事実であり、
「準結婚」と言う、新たなカテゴリーにおいて、
「条件」付で所有に対して許可が出ることと成った。
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しかし、問題はその内臓電池の寿命だった。
最新式のマグネシウム電池をもってしても、
体温等の管理と、頻繁な深いサイクル放電で、
その寿命は、5年とされた。
もちろん、電池寿命とされる前に、
内蔵のバックアップシステムにより、
すべての記憶は保存されるし、
もし同じタイプを使用したければ、
電池交換により、記憶も何もかも正常に
再起動が可能であった。

総務庁による当初の買い替え予測は、
5年とみており、その5年が過ぎれば、
また、別のタイプに更新されていくだろうと、
安易な予測を立てていた。
ところが、実際買い替え需要は殆ど
起こらなかった。

なぜだったか・・・
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その「理由」は人間側にあった。

1枚目の写真でオーナーは、
あ、お魚飛んだよ~ 
そう聞こえていた。

2枚目の写真でオーナーは
海岸でそっとたたずむ彼女を見つめ、
彼女の視線が、未来を見つめ。
そして、その未来はけして
暗い未来を暗示しているものでは無い!
そう感じていたのであった。 

3枚目の写真でオーナーは上村さんなので
当管理人に、その声は聞こえないが、
この夕日を美しいと思っていることだろう。

4枚目の写真はもう少しでパンチラ!
※本題と関係なかった・・・(^^;


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さて、その「条件」「理由」とは?

例え、一瞬でもオーナー管理のドールを
可愛いと思ったならば、その答えはすでに
理解できているかと・・・

以上、未来妄想劇場でした。
お付き合い誠に有難うございました。